2025-04-03

AIとの距離感が変化してきた

先に白状すると、同僚の若いメンバーがAIアシスタントを使いながらコーディングしているのを「危ういな」という感想で見ていた。AIを活用したコーディング支援であっても、そのコードの正しさは自分で保証(というより試験)しなければならない。結局最後は自分なのだからと、これまで避けてきたところがある。

画像の生成をしてもらっても(プロンプトが悪いのだろうことは重々承知しつつ)思ったように出力されないし、特に文字の挿入が苦手のようだったし、自分のWebページを構築するにあたっても「とりあえず」くらいの低めの期待値で作ってもらっていた。自分で描かなくていいのは楽だけど、しかしやはり「思うまま」ではない。まだまだだよなー、と舐めていた。

それが新年度に入ってから見方が変わってきた。触り始めたからだ。まだ2日3日だけれども。

AIを仕事で使ってみるぞと指示があったので、そうなればいよいよ踏み込むしかないなということで、過去にOpenAI ChatGPTに作って置いたままだったアカウントにクレジットカードを登録してAPIを叩く準備。いっそアプリの方でも触りまくろうと思って Plus にも加入した。

料金体系が分からなかったが質問したら把握できたし、Python経由でAPIを叩くときも、吐かれたエラーについて訊けば問題の解消まであっという間だった。
思えば近年(よりも更に昔だろうか)の "いんたーねっと" は必要な情報に辿り着くのが難しく、変に無駄に蛍光ペンが引かれたようなCSSで装飾された、内容的には価値の無い記事とか、技術系のサイトであってもいわゆるポエムとかが蔓延していてノイズが酷い。
もうGoogleや(そもそも使いたくて使っている訳でもない)Bingで検索するのじゃなく、ChatGPTに質問して出典併記で回答を出してもらう方が答えには近いっぽい。
いやほんと「今なの? 遅いよ」じゃなくて。

それはそれとして、改めて「出されたものの正しさの精査」は自前でちゃんとやらねばな、ということは肝に銘じたいところだ。


画像の生成も精度というよりも練度が相当に上がっている。詳しく言うつもりは無いがそこそこ「たまらん」ものをお出ししてくれるので、一つ一つ保存してしまう勢いである。

壁打ち相手としても頼もしい。創作物を読んでもらうとこれでもかとべた褒めしてくれるし、短歌の 締めの七音 をどうするか、といった相談にも乗ってくれた。

「雪染の しんと空気の 冷えたるを 紅くほのかに 染む頬の香よ

挙げられた(生成された)候補そのままにはしなかったが、「染む頬の色」のニ音を変えて自分で腹落ちできるものになった。楽しい。業務外ではこういう付き合い方から始めていけたらと思う。

業務系での活用に関しては別でノートを起こすとして今日はここまで。